American Vintage Magazine 7UP Story 03
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7UP

7UPの看板って、なぜ部屋を少し明るくするの?

緑、赤、白。そこにレモンライムのしゅわっとした気配。 7UPの古い広告モノには、部屋の空気をちょっと軽くする力があります。 たぶん炭酸が入っている。看板なのに。

7UP風のレトロなブリキ看板イラスト
飲めないのに、なぜか喉が少しだけスッとする看板。

アメリカン雑貨の世界には、やたら元気な看板がある。

文字が大きい。

色が強い。

言っていることもだいたい前向き。

その代表選手のひとつが、7UPである。

見た瞬間に、なんとなくこう思う。

「あ、爽やか。」

まだ飲んでいない。

そもそも看板である。

でも爽やか。

これはもう、広告の勝ちである。


7UPはレモンライムの元気担当

7UPは、1929年に誕生したレモンライム系の炭酸飲料として知られている。 コーラとは違う、透明で軽い、あのスッとした感じ。

アメリカのソーダ文化には、コーラの濃い茶色の世界がある。

そして、その横にレモンライムの緑の世界がある。

7UPは後者。

重厚というより、軽快。

夜のバーというより、昼のダイナー。

革ジャンというより、白いTシャツ。

たぶん。

いや、革ジャンで飲んでもいい。

自由の国なので。

古い広告は、少し言い切りすぎる

昔のアメリカ広告は、今見るとちょっと面白い。

とにかく元気。

とにかく明るい。

そして、なぜか自信がすごい。

「飲めばリフレッシュ!」

「のどが渇いたらこれ!」

「人生、だいたい大丈夫!」

最後のは言っていないかもしれない。

でも、看板からはそれくらいの勢いを感じる。

現代の広告は、もう少し丁寧で、もう少し説明が多い。

でも古い広告は、説明より先に笑顔で突っ込んでくる。

そこがいい。

ちょっと強引で、ちょっとかわいい。

緑の看板は、部屋に効く

7UPモチーフの看板が面白いのは、色の効き方だ。

赤い看板は、部屋を一気にアメリカンダイナーへ連れていく。

黄色い看板は、ガレージやロードサイド感が出る。

そして緑の看板は、少しだけ空気を軽くする。

たとえばキッチン。

たとえば作業部屋。

たとえば白い壁の横。

そこに7UPのブリキ看板が一枚あると、急にポップになる。

派手なのに、暑苦しくない。

レトロなのに、重くない。

このバランス、なかなかえらい。

看板なのに空気を読む。

レンガ壁に掛けられた7UPのレトロなブリキ看板
Today's Good Stuff ランチの横に7UP。しかも「IT LIKES YOU」と言い切ってくる。 こういう少し強引な明るさこそ、古いアメリカ広告のかわいさだと思う。

ブリキ看板になると、広告が“モノ”になる

広告は本来、通りすぎるものだ。

雑誌で見る。

街で見る。

テレビで見る。

そして忘れる。

でもブリキ看板になると、広告が部屋に残る。

壁に掛かる。

光を受ける。

少し反る。

角に小さな穴がある。

それだけで、ただのデザインではなくなる。

暮らしの中の小さなアメリカ。

大きな家具を買わなくてもいい。

壁一枚で、だいぶ気分は変わる。

最後に

7UPのブリキ看板は、ものすごく主張が強いわけではない。

でも、ちゃんと明るい。

ちゃんとレトロ。

ちゃんとアメリカ。

コーヒーを飲みながら眺めてもいい。

炭酸を飲みながら眺めてもいい。

もちろん、水でもいい。

そこは健康第一である。

ただ、ひとつだけ問題がある。

こういう看板は、一枚飾ると二枚目が欲しくなる。

二枚飾ると、壁が足りなくなる。

壁が足りなくなると、なぜか棚を動かし始める。

そして気付く。

「部屋が少し、ソーダ売り場になっている。」

いいじゃないか。

人生には、そういう泡も必要である。

Good Stuff Department

437ULG

今回の話のきっかけは、437ULGの7UPアメリカンブリキ看板。 緑のレトロ広告で部屋を少し明るくしたい人は、こちらをどうぞ。

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